私たちが戻りかけたとき、一人の女が私たちの行く手を拒んだ。




「私の誘いを無視しておいて、クリスマスイブに異性とデートとはどういうことですか」


「君は誰?」






草壁君の親衛隊じゃなくて、私の親衛隊もどきだった!



「遥香ちゃん!」



壁ドン事件以来、私と付き合っているつもりの佐々木遥香ちゃんだ。






「もう、何よ! こんなにひっついて!」



そう言うと遥香ちゃんは私たちの間に割って入った。



「あなた達、どういう関係なの?」



遥香ちゃんは草壁君を睨みながら聞く。