「いつも、グスッ…助けてくれてありがとう…」
いつもこうだ。
からかわれた時も、悪口言われた時も、私を助けてくれたのは拓音だった。
「何言ってんだよ、いつも言ってるだろ?こん位当たり前なんだから」
「拓音……ぐすんっ…」
「鈴音、俺からも話ある」
何だろう…改まって…。
私は拓音の方を向いた。
するといつになく、真剣な顔。
「好きだ。ずっと前から鈴音の事が好き。これからは、幼なじみじゃなくて、1人の男として鈴音を守りたい」
「えっ!///本当に??///」
「おう」
「私もずっと前から拓音の事が好きです//」
まさか、告白だったなんて…//
嬉しすぎて、心臓飛び出ちゃいそう…///
「やった!ありがとう、鈴音!!」
さっきよりも強く抱き締められた。
私は気付いたよ、こんなかっこいい告白をさらっと言えちゃう拓音だけど、本当はめちゃくちゃ緊張してたんだね。
だって、心臓音が速いんだもん。
可愛い、なんて口が裂けても、
絶対言えない!
これは、心の中に留めておこう。


