「そっか。自分用には何か買ったの?」

「このポーチ買ったよ。」

「それ俺も見た!結衣ちゃんに似あいそうだなって思ってたんだよね。」



本当なの....かな。



なんて疑ったらダメなんだろうけど。



「あ、結衣いた!ほら、中田君ちょっと向こういって。」



愛美もあの噂は耳にしたらしく、それ以来私と中田君がいるところを見ると今みたいなことになる。

断るのが苦手な私からしたらありがたいけど、ちょっと申し訳ない気もする。

...こんなすぐに人に気使う性格がたまに嫌になる。