迷い羊に連れられて

あの時は、怪しまれてもいいから連絡先でも聞いておけばよかったって思った。

だからこうしてまた会えることができて幸せ。

先生と生徒の関係だけど、この関係でなければ会えなかったわけだし。



「.......修学旅行のお土産先生に買ってきてもいいですか?」



先生が私のことを覚えていたことが嬉しすぎて、思わず聞いてしまった。

高宮先生は副担だけど、3年生の授業を持っているということで行かないことになっている。

案の定先生は驚いた表情を見せた。



「いいの?ならお願いしようかな。何でもいいよ、楽しみにしてるから。」



テストへの不安なんて飛んでしまうくらい、駅までの時間は楽しかった。