迷い羊に連れられて

「なんでもっと前に言ってくれないんですか!私、忘れられてるかもってずっと思ってたんです。」

「俺の方こそ、野々瀬が何も言わないから忘れてるかと思ってた。あの時は、ありがとう。」



今先生が見せた笑顔はあの7か月前と一緒だった。

でも今その笑顔にはよそよそしさは全くなかった。



「実は俺も今野々瀬と同じこと聞こうとしてた。前歩いてる姿があの時と同じで、野々瀬だと確信してた。」



嬉しすぎて泣きそう。

周りに誰もいなかったら抱きつくところだった。

危ない危ない。