「ありがとうございます。助かりました、本当に。僕の分まで高校生活楽しんでください。」



うわあ、まさかそんなお言葉を頂けるなんて!

この人と別れるのが名残惜しい...。

だからと言って、連絡先聞くなんて失礼だよね。

向こうは社会人だし、とりわけ可愛いわけではない女子高生なんか眼中にもないよね。



「いえいえ。私の方こそ、一緒に話せて楽しかったです。もう少し一緒にいたかったです。」



勇気がなくてこれくらいしか言えなかった。


でもいいんだ、これで。

きっとまたいい人に出会えるはず。

今までだってそうだったんだから。