「じゃ、明日も仕事ありますしこの辺でお開きしますか。私の奢りで。」

「ありがとうございます。」



自慢ではないが、モテたというのは事実だ。

中高は男子校だったが、近所の女子校の生徒からの視線がすごく、告白は年中されバレンタインデーのチョコもたくさん貰った。

付き合ったのはさっきも言ったとおり、大学時代の同級生ただ一人だ。




清算を済ませドアを開けると冷たい風が吹いた。



「寒いですね。」



後ろにいる安藤先生に話しかけた。
しかし、しばらく経っても返事が来ない。



「どうしたんですか?」