迷い羊に連れられて

「あの………俺今彼女いないけど。」



嘘だ。



「え、いつ別れたんですか!?」

「いつって、だいぶ前。多分、お前と裕太が別れたのと同じ時期。」



そんな前に!?



「なんだ………私ずっとあの美人の彼女さんいると思ってたのに………。」

「それともヨリ戻してほしいの?」



先生がいたずらそうな目をしながら聞いてきた。



「そんなことないですよ!」


あ、そうだ。


と私はポケットからチョコを取り出した。