迷い羊に連れられて

彼女はいるし、9つも年離れているし、あの子と他の女子生徒と同じように私もただの一人の生徒。

私のことなんてガキとしか思ってない。

だけど、せめて抱くだけならと暖かさを感じながら抱きしめた。



「高宮先生。好きです。」



小さいながらはっきりした声で先生に伝えた。

先生はしばらく何も言わなかったが、その代わり、私の背中に手を回し同じように抱いてくれた。

返事はどうでもよくなった。

先生に包まれていることが何よりも幸せだった。