迷い羊に連れられて

そう言い連れてきた女の子はなんと野々瀬ととても似ていた。

というか、本人に限りなく近い

あの目の横のほくろまで同じだ。

一人っ子と聞いていたし片親ではないから、双子ということも考えられない。

ということは本人...?

一瞬目があったが、野々瀬だと思うと気まずく、目を逸らした。



「こっちが俺の兄ちゃんで、この方が兄ちゃんの彼女。」

「俺の弟、わがままだけど守ってあげてください。」



野々瀬のことを知らない体で話した。



「ありがとうございます。頑張って裕太さんフォローします。」



裕太さん、か。

確かに野々瀬なのだが、どこか遠いところへ行ってしまった気がした。