学校の図書室ってね、結構穴場。
うちの高校の図書室の先生、緩いから。
『おはよーございます』
ガラリ。
図書室の引き戸を引く。
「あら、またなの那葵ちゃん」
『うん。舞衣ちゃん』
舞衣ちゃん。
佐々木 舞衣先生。
図書室の先生。
30代の既婚者。
ゆる~い先生。
私の波長とばっちりあってる。
「こら。ちゃんと授業に出なさい…はい、私注意したからね~」
ね、緩いでしょ?
舞衣ちゃん好き。
『はーい。ありがとう舞衣ちゃん』
私は舞衣ちゃんにお礼を言うと、窓際の私の特等席に。
うちの図書室、広すぎ。
ここからだと舞衣ちゃんのいるカウンターがギリギリ見えるくらい。
うん。今日も日当たり抜群。
イスがふかふか。
舞衣ちゃんお掃除ありがと。
「あ…やだどうしよう。万年筆がない。那葵ちゃん、ちょっとお留守番しててくれる?」
『うん』
「ごめんね、ちょっと職員室に行ってくるわ」
『はーい』
舞衣ちゃん、早足で職員室に。
万年筆、去年の結婚記念日に旦那さんがくれたんだって。
だから大切なもの。
舞衣ちゃんは万年筆を肌身はなさず持ってる。
らぶらぶだね。
うちのパパとママもだけど。
1人きりになった図書室。
なかなかない経験。
ふふ、優越感。
にこにこ。
窓際、あったかい。
おひさまの匂いがする。
あ……寝れる、ヤバい。
うつらうつら。…う。
そのとき。
ふわぁ~。
ってね。
凄く落ちつく匂い。
図書室の奥の方の席からするみたい。
でも、どうして?
だって、今図書室には私以外は誰もいないはず…。
舞衣ちゃんの香水はこんな匂いじゃないし。
そもそも、こんなほっとするような匂いって本当に香水?
むむ。
怪しい。
何なの、これ。
確かめてみよ。
さ~て、この匂いはどこからかなぁ~。
うちの高校の図書室の先生、緩いから。
『おはよーございます』
ガラリ。
図書室の引き戸を引く。
「あら、またなの那葵ちゃん」
『うん。舞衣ちゃん』
舞衣ちゃん。
佐々木 舞衣先生。
図書室の先生。
30代の既婚者。
ゆる~い先生。
私の波長とばっちりあってる。
「こら。ちゃんと授業に出なさい…はい、私注意したからね~」
ね、緩いでしょ?
舞衣ちゃん好き。
『はーい。ありがとう舞衣ちゃん』
私は舞衣ちゃんにお礼を言うと、窓際の私の特等席に。
うちの図書室、広すぎ。
ここからだと舞衣ちゃんのいるカウンターがギリギリ見えるくらい。
うん。今日も日当たり抜群。
イスがふかふか。
舞衣ちゃんお掃除ありがと。
「あ…やだどうしよう。万年筆がない。那葵ちゃん、ちょっとお留守番しててくれる?」
『うん』
「ごめんね、ちょっと職員室に行ってくるわ」
『はーい』
舞衣ちゃん、早足で職員室に。
万年筆、去年の結婚記念日に旦那さんがくれたんだって。
だから大切なもの。
舞衣ちゃんは万年筆を肌身はなさず持ってる。
らぶらぶだね。
うちのパパとママもだけど。
1人きりになった図書室。
なかなかない経験。
ふふ、優越感。
にこにこ。
窓際、あったかい。
おひさまの匂いがする。
あ……寝れる、ヤバい。
うつらうつら。…う。
そのとき。
ふわぁ~。
ってね。
凄く落ちつく匂い。
図書室の奥の方の席からするみたい。
でも、どうして?
だって、今図書室には私以外は誰もいないはず…。
舞衣ちゃんの香水はこんな匂いじゃないし。
そもそも、こんなほっとするような匂いって本当に香水?
むむ。
怪しい。
何なの、これ。
確かめてみよ。
さ~て、この匂いはどこからかなぁ~。
