ユーレイ君と、秘密の1年。

図書室、到着。
ガラリ。

『…あり?』

舞衣ちゃんがいない。
なして?
…ま、いっか。

『彼方~』

舞衣ちゃんいないから、普通に呼んでみる。
そうすると、いつもの席の方から彼方が登場。
顔におっきく不思議って書いてある。
私が呼んだから?
のほほんとした雰囲気が彼方を包んでて、なんかかわいい。

ん~、図書室、やっぱ広すぎ。
私がいつも座ってるとこ、どう角度を変えてもカウンターの近くからは見えないもん。

「那葵ちゃん、どうしたの?」

『彼方と喋ろうと思って』

「そっか」

彼方、にこにこしてる。
いい笑顔。
安心するよ。

「行こっか」

彼方の言葉に頷く。
きっと窓際の一番うしろの席に行くんだ。
目につく場所だと、いくら筆談でも目立つから。
彼方、さり気なく優しい。
紳士。
フェミニスト。