わたしの言葉に不機嫌な顔をした佐藤くんはいきなりわたしを抱きしめてきた
「へ!?」
「なに?真弓は他の女と俺が遊んでてもいい訳?
それとも、真弓のもう一人の男がいるから厄介払いしたいの?」
抱きしめられたままなので佐藤くんの表情は全く見えない
でも、声にはトゲがあって怖い…
「いや!!!わたしのこと好きな人なんてこの世に存在しないよ!?それに、わたしの好きな人は佐藤くんだけなので…!!だから佐藤くんがわたしの彼氏なんて信じられないし、なったとしても二番目かな…なんて…いやいや、二番というか一番最後かな!!!というか離してください!!誰か入ってきたら大変!」
必死に弁解しようとするものの、最後は自分でもいってる意味がわからなくなった

