買い物を袋に詰めて車に戻った。
洸希が車によっかかって煙草を吸っていた
私たちを見かけて手を振ると煙草を消して後部座席のドアを開けてくれた
「お待たせしました!ありがとうございます!」
「いえ、んじゃ次は遥香さんの家でいいですよね?」
「はい、お願いします」
そう伝えると車は動き出した。
家の近くのスーパーに寄ってもらったから家にはすぐについた。
「上まで運びますよ」
「俺はこのまま食材運ぶねー」
洸希はトランクの荷物を、拓哉はスーパーで買った食材を運んでくれた。
”305号室 篠崎”
プレートを見て帰ってきたんだなーと思いながら鍵を開けた。
「ん??」
「どうしたの?」
玄関を開けて入らない遥香を疑問に思って声を掛けた。
「汚くなんです.....。」
「え??」
「3か月も掃除も換気もしなきゃ埃っぽいはずなんですけど、なんだか綺麗なんです....。」
「おじいさんが掃除してくれてたんじゃなの?」
「いえ、祖父には合鍵渡してません、入院中の荷物も全部新品だったので大家さんに借りて入ったってこともなさそうです.....」
それを聞いて拓哉が
「俺が先に入ってもいい?」
戸惑いながらお願いすると靴を脱いで部屋に入っていった。
しばらくすると、
「はる、大丈夫だよ荒らされた形跡はないし誰かがいる気配もない」
「よかった、とりあえずは安心ですね、じゃ荷物玄関に置かせてもらいますね」
洸希は荷物を置いて自分は帰りますと帰って行った。
