歩の言葉に疑念を持つが実際駅の場所は分からないし
すっかり暗くなって寒いしと観念しバイクに渋々乗せてもらうことにする遥香。

「お願いします。」

「ん、メットないけどしゃーなしな。」
拓哉達の時とは大違いと思いながら乗せてくれるのを待つが一向に歩はバイクから降りてこない。
そんな様子に歩もおかしいと思ったのか

「ほら、早く乗れって。」
と顎でバイクの後ろを指さす。

「---ない。」

「なに?声ちっさくて聞こえねーけど」
不機嫌そうに聞き返す歩に

「バイク乗れない!!!!」
と今度は大きな声で返事をする。

「んなこった早く言えよ。ここに足かけてグッッと乗んだよ。」

「そんなこと言われてもいつも乗せてもらってるから分からない。」
歩と目を合わせ眉間にシワを寄せながら話す。


「お前な、乗せてもらってるってどこのお嬢様だよ。」
と言いながら渋々バイクから降りて

「いいか、俺は乗せねーからな今から乗り方見せっから覚えろ。」
そういってまずはどこに足をかけるとかそのあとどこをもって体重をかけて足を上げるのか
教えてくれた。

「ほれ、乗ってみろ」

そう言われてやってもらった通りに足をかけてグッと体重をかけて足を上げた。