叶葉さんが帰った後の部屋はものすごく静かに感じた。

とりあえず使った食器とかをシンクに運んでいく。
時間を見るとまだ10時前だった。
一睡もできていないのに眠くないのは不思議。

シンクに食器を運んだあとベランダに出て空気を吸う。
「さっむ。」
パーカー1枚で外に出ればさすがに寒いでも天気はいい。
「叶葉さんのお出かけ断っちゃたけど、何処かに出かけようかな。」

そう思い出かける準備をする。
紫虎との対戦も終わったし1人で出歩いてもいいよね?
叶葉さんのお出かけ断ったから洸希と出かけてるかもしれないし。
普段はあまり気ないだぼだぼのパーカーにダウンを着て持ち物は携帯をお財布だけを
ダウンのポッケに入れて家を出る。

家を出るはいいがいつも車で送り迎えしてもらってるから駅まで歩くのは久々。
冷たい空気を感じながら駅まで歩く。

駅についてさぁどうするか。
行く当てもないけどずっとホームにいるのは寒いのでとりあえずきた電車に乗る。
電車に入ると人が少なく時間的に通勤ラッシュも終わったんだなと思いながら端の席に座る。
しばらくするとアナウンスが流れる
「ご乗車いただき誠にありがとうございますこの電車は快速麗楽(うるら)行きです。」


麗楽?聞いたことない駅名。
ってことはそんな遠くまで行くんだな~と思うながら反対側の窓の景色を眺める。
快速だからか全然止まる気配はなく心地よい日差しと適度な揺れが一睡もできていない遥香の睡魔を誘い出す。
寝ちゃったら起きれないなと思いつつも逆らえるはずがなくあっという間に眠りについた。