「ここなんだね」

ついても全然思い出せなくて、なにも感じない。
今まで頭痛がしてぼんやり断片的に思い出したからここに来れば思い出せると思ったのに。

「残念、なにもピンとこないや」
寂しそうに笑う遥香に何も言えない洸希。

「人から聞いて、でも自分には自覚も記憶もなくて焦るのは分かるけどあまり自分を責めるなよ。俺らだってなんでそんなことになったか知りたいけど今の遥香を壊したいわけじゃないから。」

「そう言ってくれてありがとう。」

柵がありその下は暗くてよく見えないけど急な斜面になっているのかな。
ここから........

その前の景色は街の灯りが綺麗で。
だんだんと視界がぼやけて涙が頬を伝う。


何もわからない。
ここでみんなで楽しく話をしていたのかな
ここに連れてきてもらって私がそんな行動とって、拓哉達はどう思ったのだろう。


申し訳なくて涙が次々に流れる。

洸希は私に声かかけることはなく後ろのベンチで煙草を吸っていた。

黙って洸希の隣に行きベンチに座る。

「これ吸い終わったら戻るか?」
コクンと頷き、洸希も分かった。とだけ呟く

吸殻を携帯灰皿にいれ行くぞと私に声をかける