拓哉に支えられながら車に乗り込む。
まだ車内が暖まってないのもあるのだろうが体がカタカタと震える。訳の分からないことで威圧されたことが頭から離れない。

「はる、大丈夫?」

優しい拓哉の声に”うん、大丈夫だよ”と返事したいのに声にならないので
コクンっと頷いた。

ただ、そんな私を不安そうに見つめる拓哉と夏惟に申し訳なさを感じる。

「とりあえず出発するね」
夏惟がそう言い車が動き出す。


「はるが知りたいならきちんと話すから、ごまかしたりもしないから」
ポツリと拓哉がしゃべりだす。

その私も話し出す
「私の”罪”ってなんだろ.....」


「罪なんかじゃないよ。全然。」

「でも、和真さん怒ってた。ううん、”怒ってた”って簡単な気持じゃないね。」

シーンと静まり返る車内


「ねぇ、”タブー”ってなに?雷獣の中で決して起こしてはいけない事なんでしょ?私は何をしでかしたの?
そんな”罪”を犯した私の傍に皆はどんな気持ちでいるの?」


「そもそも俺は罪なんて思ってない。確かに簡単に許されることじゃないけど、だからといって嫌々傍にいるわけじゃない。それは分かってほしい。」

「俺も拓哉と同じ意見だよ。慰めで傍にいる訳じゃない、取り繕っている訳じゃないのは伝わってほしい。」
拓哉も夏惟もそう言ってくれるが気分は晴れないまま。