「うっっせ‼お前もひどいぞ!新ジャンルなんてルール違反だろうが‼」

「いや、あまりにも自信がありそうだったから何でも行けるかと思って、つい....
でも、メーカーすら当たらなかったしね?」

岳人は怒りながら私の持っていた銀麦を奪い取るようにして一気に飲み干した。

「次‼ショット飲むぞ!風翔付き合え!」

「えー、まだこっち飲み終わってないんだけど....」

そう言いながら渋々席を立ちグラスを取りに行く風翔はやっぱり兄貴なんだなって思った。

キッチンから帰ってきた2人の手には緑と橙色のグラスがあった。

「それ......懐かしいね。」

「あぁ、お前が勝手にオーダーメイドで買ってきたやつな。」

「勝手にって.....そうだとしてもなんか違う言い方あるでしょ」
口を尖らせすねる遥香。

「俺はすごい気に入ってるよこの色の形も。ありがとね」
風翔に言われて嬉しそうに笑う遥香。

「ねぇ、私でも飲めるショットってないの?」

「え、遥香ショット飲もうとしてるの?反対。」
そうすぐに声をあげたのは言うまでもない拓哉だった。

「なんでよ。」

「ショットなんて美味しくないからやめときな!」

「いや、絶対に”女性にオススメのショット”とか”初心者はまずこれから!”みたいなの調べたらあるから‼」
むきになり携帯で調べ始める遥香。