「あのさ、聞くだけなんだけど」
「はい!何でも!」
「正月さ俺たちだけで少し出掛けて来るって言ったらお前らどーする?」
「え!全然いいっすよ!むしろ行ってください!遥香さん喜ぶと思うっす!」
「でもお前ら置いてくんだぞ?」
「いやいや、置いてくって俺たちは好きで倉庫に居るんで置いてかれる実感はないっすよ!なー、拓哉さん達正月少し出掛けて来るってよ!」
少し携帯から話したのか声が小さくなったが倉庫にいるメンバーに声をかけてるのが聞こえる
"気をつけて行ってきてください!"
"お土産買ってきてくださいね!"
"お前図々しいんだよ!"
"俺達は俺達で騒いでますから!"
と色んな声が携帯越しから聞こえた。
「聞こえました?みんな俺と思ってる事同じですよ、ここにいない奴らも」
「そうか。」
「はい!なんで遥香さん達と楽しんできて下さいよ!あ、日にちと場所だけ決まったら教えてくださいね!欲しいお土産リストアップしておきます!」
「持って帰れるだけの量にしてくれよ?じゃ、またな」
「分かりました!」
電話を切った後バックミラーを見ながら洸希がでしょ?と言いたげな目線を送ってくる
