「いや、流石に俺達までいると見つかる宿もねーけど5人なら何とかなりませんか夏惟さん。」

「調べればあると思うよ。」

「でも、お前らはどーすんだよ。」

「いや、一緒に年越し出来て、走りに行ければ俺達は十分っすよ。あとはどうせ倉庫で騒いで銭湯貸切って騒いでってしてるだけなんで、拓哉さん達は楽しんできてくださいよ。」


「いや、さすがにそれはねーよ、洸希だけじゃねーの?思ってるの」

「いや、誰に聞いても同じような答え帰ってくると思いますけどね。ま、聞いてみてくださいよ」

そう洸希から聞いて車の中から夏惟が電話をかける

「誰にかけてるの?」と聞くと

「剛にかけてる、あいつならまだ倉庫に居るだろーし他のやつも居るんじゃないかな?」

そう言いながら携帯を耳に当ててると
剛が出たようで話し始める


「あ、お疲れ。今さそこに半分ぐらいは居るか?....うん、じゃ拓哉が話あるらしいから代わるわ」

突然、夏惟から携帯を渡される拓哉
まさか今代わられるとは思っておらず
眉にシワが寄っている


「いや、今じゃなくていーよ」

「今じゃなかったら聞かないっしょ?ほら。」
無理やり渡され受け取るしかない拓哉
耳をつけ話し始める
遥香にも聞こえるようにと言われてスピーカーにする。

「剛か?」

「はい!お疲れ様です!どうかしましたか?」

「いやー、急なんだけどよ」

「はい?」

「お正月、お前らどうする?」

「俺たちですか?え?走りの話っすか?」