倉庫に入ると声がかかる。
「岳人さんお疲れ様です!」
「岳人さん、ちっス」
と、岳人の腕の中に誰かがいるとわかると
ざわざわと騒ぎだす雷獣のみんな
「静かにしろ、遥香が起きる。」
「えぇ!?遥香さんナンスか?」
髪で顔が見えなかったようで驚くみんな。
「事情があって急遽連れてきた、お前らに相談もなくわりぃ。」
「いやいや、全然大丈夫っす!」
そうっすよ、とあちこちから声がかかる。
「あとから拓哉達も来ると思う、俺は上に行くから」
「分かりました!」
上に行き幹部しか入れないドアを開ける。
遥香用の仮眠室はあるけどそこだと目覚めたとき余計に混乱するかもしれないと思いカーテン1枚だけに仕切りの床にベットが置いてあるのでそこに寝かせることにした。
ドザッ。
2人掛けのソファーに深く座り腕を組んで目をつぶる。
あそこで槇口に会うとはだれも予想が出来なかったとはいえ最悪だ。
変なタイミングでしかも嫌な思い出を思い出させた。
目覚めたときにはもう今までのようにはいかないかもしれねー。
覚悟しておくか....。
