「ハァハァハァハァ。や、、まと」
っっ...。ちゃんと声が届いてる。
「そう、俺だ。だから大丈夫だ。」
「嫌!私に触らないで!助けて‼」
でもすぐに目が合わなくなってまた叫ぶ遥香。
学校を出てみればすぐそこに洸希が待機していた。
「岳人さん!こっちです!」
洸希がドアを開けてくれていたので遥香を抱えたまま車に乗り込む。
「閉めます!」
そうバタンと音を立てて閉まるドア。
その音に反応してドアを見る遥香
その瞬間顔がもっと青ざめて今まで見たことのない表情をしていて
遥香の体がガタガタと震え始めた。
「倉庫に向かってくれ。」
洸希に伝える。
「嫌、やめて!あそこには連れて行かないで!お願い。助けて岳人‼」
あまりやりたくないけどしょうがない
泣き叫ぶ遥香に大丈夫だと声をかけて首に手をかけて頸動脈を圧迫させる。
すると遥香が静かになった。
呼吸を確認すると規則正しくスースーと寝息を立てている。
「ふー-っ。」
遥香の頬に伝う涙をそっとぬぐう。
「洸希、悪かったな」
「いえ、遥香さん大丈夫ですか?」
「とりあえずは眠らせた。」
「そうですか....」
「遥香さん連れて来る時拓哉さんが事前に言うって言ってたしあいつらおどおどしますよきっと」
「ははっ、なんだっけ全員黒髪にするんだっけ?」
そんな事言った気がするなぁ
そんなこんなで倉庫に到着した。
洸希がドアを開けてくれたので遥香を横抱きしたまま車から降りる。
「洸希、拓哉達に連絡とってくれ」
「分かりました。」
拓哉達との連絡は洸希に任せて遥香を倉庫の中へと運ぶ。
