「あー、面白くなりそう。」
拓哉に殴られたはずみで地面にしりもちをついた槇口が砂を払いながら立ち上がる。
「お前、もういっぺんいってみろ。」
風翔が拳をわなわなと震わせながら言う。
「いやー、俺はここでやるつもりはないからその挑発にはのらねーよ?相手がお前らってわかってて1対3でやるなんてごめんだね~」
両手をあげて”降参”と言わんばかしに手を振る槇口。
もうここが学校とか関係なくこいつを感情のままに殴ってやりたいけど
最優先は遥香のフォローだ。
「この礼はきっちり返してやる。」
「ははっ。楽しみにしてるよ」
にやっと笑う槇口を置いて学校を後にする。
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「岳人‼洸希の車がそこまで来てる。はるをつれて倉庫へ迎え。」
しゃがみこんでいる遥香の手を握りながら拓哉が俺に言う。
嫌、この状況で倉庫なんて逆効果だろ!?
「いや、倉庫よりも遥香の家の方がいいだろ‼」
「いいから倉庫に連れていけ‼早く‼」
「ッチ。わかったよ!」
拓哉にはなにか考えがあるんだろ、頭が回ってないって状況でもなさそうだし
遥香を一刻もこの場から離したい。
遥香の肩に腕を回して膝の下にも手を入れて持ち上げる。
「ハァハァハァ。離して!やめて!」
遥香がそう叫びながら腕の中で暴れる。
「バカ、おまえやめろ!落ちるぞ!」
そう遥香に言うとわずかだが俺と目が合う。
