ようやく手が離れたと思ったら体がふわりと浮く。
「ハァハァハァ。離して!やめて!」
より恐怖が増す。力いっぱい暴れる。
「バカ、おまえやめろ!落ちるぞ!」
今度ははっきり聞こえた岳人の声。
「ハァハァハァハァ。や、、まと」
「そう、俺だ。だから大丈夫だ。」
岳人の声が聞こえる。
でも見えるのは無数の手が私に伸びて来る
「嫌!私に触らないで!助けて‼」
バタンと音が聞こえ見てみれば車の中。
連れていかれる。どこに?またあそこに?
あそこってどこ?頭の中の疑問がまたぐるぐるとする。
「嫌、やめて!あそこには連れて行かないで!お願い。助けて岳人‼」
さっき聞こえた岳人の声に助けを求める。
「遥香、大丈夫だ。少し寝てろ。」
そう声が聞こえて岳人の手が首に回ったと思ったら私は意識を手放した。
