「朝ぶつかった子やね?」

「あ、はい、そーですけど。」

「大丈夫やった?」

「あ、まぁ、」

「はい、これ。」

「あ、それ」

先輩から手渡されたのは私のバックについてるはずのキーホルダーだった

落としたの気づかなかったな

「これ、君のちゃう?」

「私のです、ありがとうございます」

「いえいえー♫」

明るくていい感じの人だなー

「あ、君何ちゅー名前?」

「え?あ、涼風遥陽ですけど。」

「遥陽やな、覚えとくわ〜」

「???」

「あ、俺は速水龍樹(はやみたつき)ちゅーねん!よろしゅー」

「あ、はい、ども、」

「んで、こっちのは城石涼介(しろいしりょうすけ)」

「おい、おれはいいだろ」

「あ、どもです。」

「ええやろええやろっ、これもなんかの縁やて〜♫」

「あ、はぁ。」

「遥陽はクールなんやなぁ」

「え?」

「あ、俺もう行かな!ほな、またな〜遥陽〜」




嵐のようにやってきて嵐のように去って行くとはこのことか。


「ハルちゃん!大丈夫だった?!」

「んー、まあ、よくわからない人たちですね」

「???」

ほんと、わけわかんない人たちだったな


だけど、まあ、悪い人ではなさそう?