禁断恋~夜風に想いをノセテ~


『久実ちゃん・・。』


俺と夜が病室に入ると久実ちゃんは俯いてた。


『あっ!お帰り~。ってここはお家じゃないよねっ!』


無理して明るく振舞う久実ちゃん。

俺はどんな言葉をかけるべきなのだろうか。

明・・・早く来いよ。

やっぱり久実ちゃんにはお前しかいないんだよ。

久実ちゃんには兄貴のお前しかいないんだよ。


『かっちゃん!』


久実ちゃんは笑顔で俺を呼ぶ。


『ん?どーした?』

『私・・しばらく入院?』