日常では見えないものが見えてしまう私は
いつも、疲れている


「ぎゃあああああああ」

あ、誰か襲われたな

ま、いっか



「渚ー!帰ろー!」

友達の優衣がよぶ

「あ、うーん!」




「そーいえばさー、ニュースでやってたんだけどー、うちらと同じぐらいの男の子が、ここら辺で行方不明なんだって!」



「まじでー?それかわいそー」

「だよねー」

なぜだか、少しだけいつもより肩が重くなった気がした


「じゃあ、ばいばーい」

「うん、じゃあねー!」


優衣と別れて帰る…

渚がかえるためには薄暗く、不気味な道を通らなければならない

「はぁー…やだなぁー」