ハルは、私が仕事の研修で通勤に二時間もかかる日には、高速に乗り車で迎えにも来てくれた。

ハルが休みの日曜日の夜、仕事先の店から出たらハルの車が停まっているのを見つけると、本当に嬉しかった。

「早く乗れよ」

私が車に駆け寄り、ハルが中から助手席の扉を開けてくれる。そのなにげない瞬間が私は好きだった。

ハルの彼女は、私なんだって感じられる。



「ありがとう。お腹すいたねー。ご飯、どこに行こうか」

毎週、ご飯を食べる時間しか会えない。


それでも、幸せだった…