さすがに、3週間会えなく電話もないのは不安だったけど、ある日、私が学校から帰ってくるとハルが家の前でバイクに座ってた。
「あゆ、待たせてごめん。仕事、やっと落ちついた。」
私はハルの顔を見た途端、今までの不安で緊張した心が一気に安らぎに変わるのを感じた。
「よかった。ハルに…会いたかった」
ハルは、まだ友達の家にいて、やっぱり実家には二度と帰らないと言った。理由は、おやじと合わないから…と。
ハルは、以前より痩せていて…
でも、以前の笑顔のハルに戻っていて…
しばらく会えなかった間に、私はより一層…
ハルを好きになっていることに…
気がついたんだ。


