眠れないまま、時計を見ると1時30分。
…45分。
その時、遠くから近づいてくる音。
ハル…ハルのバイクの走る音、聞こえた。
「ハル」
私は、家族に気づかれないようにそっと家の玄関をそっーと開けて、ハルのもとへと走った。
「ほんとに来てくれると思わなかった」
私は、はしゃいだ。
「ごめん。寒かったでしょ」
ハルの肩にを触ると、氷みたいに冷たかった。
その後、ハルは私の事をぎゅっと抱きしめて
「あゆが出てこなかったら、どうしようと思ったよ」
そういう唇まで寒さで震えてた。
ハルは、自分も寒いのに、巻いていたマフラーを私に巻いてくれた。ハルの優しさを深く感じた…


