この日に初めて、話してくれた。


付き合って2ヶ月近くも経って…?なんで…?



初めは思ったけど、ハルは言えなかったんだ。


悲しい現実を認めるのが、こわかったのかもしれない。



ハルのお母さんが、私と知り合う少し前に、亡くなったと言うこと。


とても珍しい病気で、本当に突然の事だったと聞いた。




お母さんを亡くしてすぐに、友達の家で、たまたま私の入学式の写真を見て、私がお母さんに似てると思ったって。


ほんとは、似ても似つかないのに…


なぜか、私を見てなつかしい…
そんな感情を覚えたって、言ってくれたんだ。


私は、そんなハルがまた愛しく感じた…



恋が…愛になる…
そんな感情を初めて知ったんだ。


あの日の…
ハルの手のぬくもりと一緒に、覚えてる。