遊歩道の先の、枯れ葉が舞う公園。
私が小学生の頃、よくかけっこなんかした普通の公園。
夜7時にもなると、人の姿は見えない高台。
ハルが公園の真ん中で立ち止まり、いきなり私の事を抱きしめてくれた。
「ハル、人がくるかも」
私が照れていると、ハルはもっと強く私の事を強く抱きしめた。
「今年は、あゆと会えたの今日が最後かな」
いつ、誰がやってくるかもしれない場所で、私はハルに抱きしめられながら鼓動がどきどきするのを、感じた。
「キスしよ」
ハルの事が、愛おしくて…たまらない。
「あゆは、俺が初めて本気になった女だから」
そんな事言われて、思わず顔が赤くなる。
「明日も会いたい。まだ27日だよ」
甘える私に
「駄目。バイト休みすぎたし」
そう言いながら、ぎゅっときつく抱きしめられる。
「ごめん。年明けはバイトないから、一番に会おうな」
それから、しばらく抱き合ってハルの息、ハルの煙草の匂いを感じながら…
私はハルの腕の中で、深い安らぎを感じた。


