ハルは、車の免許を持っていたけど、私と付き合ってから自動二輪の免許も取りに行った。


「スゲエかっこいいバイク、見つけた」


ハルは、ピンクの原付を友達に譲って、400CCのバイクを買った。


「ピンクってハル、もしかして、前の彼女からもらったとか」


いつもふざけて聞いてた。本当はずっと、そんなふうにやきもち妬いていたんだ。 



ハルが、真面目に答えた。

「違います。ピンクは俺が、自分で塗装しました」



ほんと!よく見るとムラがあり素人が塗った感じ。



「敬語使うとこが、怪しいよね~」



私は、私と知り合う前のハルがどんなふうな過ごしていたか気になった。少しずつ、私はハルに惹かれていった。