変わらない想い



ハルと、私の、二人の生活がすぐに始まると思った。



単身では入れない部屋なので、二人で契約に出かけた。


婚約者の欄に、私の名前を書いて印鑑を押した。なんだか、結婚するのが決まったように思えてドキドキした。




「おやじさんがいいって言うまで、待ってるからあせらないでいいよ」


ハルはそう言ってくれたけど、私はすぐにでもハルと一緒に住みたいと思った。毎日、父に了承してほしいと願い出たけど、毎日喧嘩になるばかりだった。


まだ、19歳の私。ハルも21になったばかり。しかも、結婚前の同棲など、堅い父が許してくれるはずがない。