ベッドの中で、いつもの自分の部屋の天井を見つめる。 いつもの天井。 あれ… いつもと同じ夜だよ。 さっきのは夢? 私とハルは、別れてなんかない。 喧嘩だよ。ただの。 さっきのは。 涙も枯れて、ぼんやりそんな事を考える。 涙が渇いて、肌がつっぱる。 違う。本当に別れたんだ。 今日、ハルと私は… ハルのあのこわい表情が、頭によみがえる。 「出ていって」 ハルは…ハルは、そう確かに言った。 ハルと、別れた。 また、本当の現実に振り戻される。