不良系男子×ビビリ系女子



「あ、ここまででいいよ。
送ってくれてありがとう。」


俺の事、もうほとんど怖がってないみたいだ。
なんていうか、表情を見ればわかる。

初めは強ばってカチカチだったのに
今はこんなに緩んでて...





「いえいえ、こちらこそ、久しぶりに楽しかった。」



他愛のない話をして、笑って
沈黙が気まずくて、なんだか気恥ずかしくて...


こんな気持ちになったのは久しぶりだ。




とりあえず、猫に関する話題が
今のところ一番盛り上がる。


手を振って別れる。




俺も手を振り返すと
片手しか振ってなかった咲希が
両手で大きく手を振った。