不良系男子×ビビリ系女子

「あ、そうだ、LINE教えて。」
「えっ!?そ、それはちょっと...」

あれ?いつもの反射で断ってしまった。


他人と話すのが苦手で、LINEの友達は10人くらいしかいない。

「なんで?」


「えっ、えっ!?」


ジリジリとその差は縮まる。

どうしよ、ここ崖じゃないよね?



焦って思考が混乱してるうちに
ついに背中にひんやりとしたコンクリートがあたる。


そして、伸びてきた不良くんの手が私の肩に触れる。
不良くんは視線をそらそうとしない。

おかげで私も、視線を逸らせずにいた。