バレンタインが最大のチャンスだってわかってた。
でもいざ当日になると無理だったんだよね。

でももう卒業ってなると、大学違うし会えなくなると思うと伝えなきゃって思えたんだ。


「俺も見習わねえとなー。」

「いや、拓真告白される側の人間でしょーよ。」

「そりゃ、待ってて告白してくれるなら別だけど。」


拓真はぽりぽりと首の後ろをかいた。