特別な日




「無防備な姿見せんなってことだよ。
濡れた髪も、ノーメイクの子供みたいな顔も、ブッカブカのパジャマ姿も俺だけが知ってればいい。」


一気に喋り切った拓真は、一息ついて
そういうことだ、とだけ言った。

訳が分からずタオルを取って振り向いた。

そこには真っ赤な顔をした拓真がいた。




そういうこと、って。
ひとつ思い浮かんだ考えに私は顔を赤くした。