特別な日





結局、拓真の押しに負けて乾かしてもらうことに。

その間、私はタオルを目に当てていた。


「ナナ、お前濡れた髪とか男に見せんなよ?」

「え、それどういうシチュエーションなの。」

軽く笑って返したけど、本気で言っているらしい。顔は見えないけど声のトーンでわかった。