勝手に好きになったんです

「今度はあの先輩?」

「…」
少しまた頬が赤くなった実佳。

「もう!さっさと教室に戻るよ!同じクラスになれたこと、感謝しないと…!」
そう、私と実佳は偶然にも同じクラスになれた。

クラスにかっこいい子がいるかもまだわからないのに、先輩に一目惚れって…

まぁ、仕方ないかな、誰に恋するかなんて自分でもわからないよね。

私は、まだ顔が赤い実佳の腕をぐいっと引っ張って教室へと向かった。