勝手に好きになったんです

「あ…」

「ん?あ、サッカー部…?入学式おわってすぐなのに、もう部活してるんだ~」

「私たちも部活見学しないと…」

私はわざと実佳が一目惚れをしたということに触れずに話題をそらしてみた。

「じゃなくてっ!!あの、人…」実佳が視線を注いでいるほうを見ると、少し地味な茶髪にいかにも運動できますという感じがする先輩が女子に囲まれていた。

実佳も、厄介な恋愛をするばっかりだ…