出会いー楓storyー



私の名前は木梨楓【きなしかえで】、髪の毛はショートカットのバスケ少女。とても優しくて温厚な性格で…って自己紹介してる場合じゃねーよ!

私は今高校二年生。
人生で初めての一目惚れをして最近ドキドキが止まりません。


相手は女子に人気の龍ヶ崎海【りゅうがさきかい】私と同じバスケ男子、スタイルも良く頭もいい。


いつも周りに女子がいて私にはとても遠い存在です。
けどこの前目が会い、私は龍ヶ崎さんに微笑みかけた。
すると龍ヶ崎さんは顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。
そんな龍ヶ崎さんがかっこかわいくて仕方なくなってしまった。
それから私は龍ヶ崎さんと目が合う度に笑いかけた。
そしてそのたびに龍ヶ崎さんは同じ顔をしてそっぽを向く。
そんな龍ヶ崎さんに私は惚れてしまった。



恋をしたのは最近の事で私は部活の後も一人で残り自主練をしていた。
すると、一人の男子が私に近づいき来るなり「ボール拾うよ」と私の打ったシュートのボール拾いをしてくれた。
私はギリギリまでシュートを打ち続け100本達成すると帰りの支度を始めた。
「一緒に帰ろうか」
頭の上から降ってきたそんな言葉。
上を見上げるとそこには龍ヶ崎さん。
こんなに近くで見たのは初めてで私は緊張してしまい頷くことしかできなかった。


龍ヶ崎さんは帰り道面白おかしい私の笑いが止まらないような話をしてくれた。
私もそのうち龍ヶ崎さんと仲良くなり分かれ道につくまでずっと話を続けた。
「木梨さんは好きな人とかいないの?」
私は突然聞かれ戸惑ったが首が横に触れず頷いてしまう。
「そんなに硬くならないでよ。木梨さん好きな人いるんだ。俺もいるんだよね。毎日練習頑張っててみんなの中で一番輝いてる子なんだ。入学式からその子のことが気になって部活中もチラチラ見ちゃってよく怒られるんだよね笑」
龍ヶ崎さんが笑う。
その笑顔はとても素敵で頬が赤くなるのがりんごみたいに綺麗に赤く色づく。
これが私と龍ヶ崎さんの出会いだった。