教室に着くと
机にワラワラと女子が
集まってきた

何ヶ月ぶりだろう
環が来るまでは日常だった

それも環が来てからは
非日常になった

僕は少しだけ
ホッとしていた

日常を取り戻したような
気がした

どうやら
先にきた女子が
次々に伝えているようだ

内容は環に対してだろう
あと、僕のことだな

学校が終わってからも
彼女達から
僕は離されなかった

朝にも居た
愛果と言う女子と
花代と言う女子が主に
僕にまとわりついてきた

その日は環と一切
喋ることはなかった