貴方の特別になりたいよ

〜過去の蒼大と私〜


ゆういつ友達と言えたのが蒼大だった


初恋もしたのも全部全部蒼大なんだ


顔が整っていた蒼大はその時みんなから王子様と呼ばれていた


「蒼大…」


「どうしたの?」


優しい声で私に言ってくれる蒼大は本当に王子様みたいな存在だった


でも


「蒼大…ひっ…ひっこすんだってね…」


「うん…」


「寂しいな…」


「そうだね…」


蒼大の声は小さくなっていた