本当の答え

 人そのものを信じることは、恐らく一生かかっても出来ない。
 だけど、人の可能性は。それだけは信じていたい。
 いつか翔汰を信じられるように。と。
 それも一つの可能性なのだろう。だとしたら、信じないでどうすると言うのだ。いつかに怯えてなんかいたくないのだ。
――×××××××――
「っ!?」
 不意に見えた映像。
 翔汰が泣きながら私の首を絞めていた。
「香奈…?起きたのか?……あと5分くらいだけど」
「顔…洗ってくる…ね」
 今のは何?
 頭痛がする頭を押さえながら、ヨロヨロと立ち上がりトイレへ…。
「あれ?」
 〈black a mist〉が消えていた。
 そこにあるのは、いつもと変わらない廊下。いつも通りの校舎。
 一見。全てが夢だったのだと疑いそうになる。
 しかし、窓に写る景色が夢じゃない。現実だと、黒い闇がつげていた。