「何言ってるの?瀬奈ちゃんでしょ?」
芹沢さんは、まっすぐ私を優しい顔で見つめていた。
「私、ずっと自分が嫌いでした。
でも、もう私なんかって言いたくないんです。
私、変わりたいですっ…」
「うん、変われるよ。
瀬奈ちゃんなら出来るよ。
だってさっきとはもう、目が違うもん。
瀬奈ちゃんが変わるのに俺は力になれたかな?髪型、気に入ってもらえた…?」
と、少し首を傾げて私に尋ねた。
不思議。
初対面なのに芹沢さんに言ってもらうと、ほんとに出来る気がする。
「はい!ありがとうございます。
私少し、自信が持てた気がします!」

