オタク系男子と恋愛体質女子

屋上のドアの前で、俺はゴクリと息を呑む。

ドアノブが、冷たい氷のように感じた。

でも、この先にいる人物と話さなければ、
俺の望むハッピーエンドは訪れない。絶対。

「ーーー悠弥」

その先にいる彼に声をかけると、
彼はさらりとした髪を揺らして振り返った。

男の俺でも見惚れてしまうくらい、
端正に整った顔。
どこか中性的なその顔は、
色白の肌によく合っていて。
綺麗だった。

「どうしたの、森川翔貴君。」

それはもう、不気味なくらいに。