ジリリリリリーン…


「悠弥…………」
寝ぼけ眼で呼ぶ俺に

「なに、夢にまで僕出てきたの」

「悠弥…

お前さぁ、と、朋花のこと…好きか?」

「…朝からバカなこと言ってないで支度して」


「バカなことってお前なぁ…」

「…はぁ…遅刻するよ?」

既に着替えも済ませていた悠弥は、
淡々とリビングに降りていく。

不審なように思われるかも知れないが、
悠弥の場合アレが普通だ。

「…あいあい」